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まだまだフランス話は続きます。もう2ヶ月たってしまう。早く書かねば...
ミュールーズ染色博物館へ行くため、ストラスブールの切符売り場で、親切にアルザス地方の1日乗り放題切符を勧めてくれた。そんな切符があるとは知らなかったので、ラッキーな気分。
電車で20分ほど乗ると、ミュールーズに!!
朝早かったのか、閑散とした駅で、静かな土地?!
染色博物館は駅の近くにあると聞いてたのですが、ほんとに近い。歩いて5分ぐらい。
駅のターミナルを過ぎて左に曲がると郵便局の隣。
もう少し時間がかかると思っていたので、開館時間前に着いてしまった。
すでに10人ほど待っている人がいたので驚きました。暇つぶしに周りの建物を見ると、商業組合やら、~組合など産業都市らしい建物や看板が。
染色博物館は、18世紀からプリント生地が主要産業だったミュールーズならではの博物館です。
インド更紗、型押し染めの版木、染色機など、約2世紀半にわたるプリント生地の歴史がずらりと並ぶ、見ごたえたっぷりの博物館です。
ここの入館チケットは、さすが!!生地にシールがついたチケットでした。(画像右上)
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生地が展示しているので、照明は暗いですが、フラッシュなしなら写真OKです。
1階部分は、染色の方法、各国の染色や柄、技法などを見比べて...
どんどん進むと、これは!!
ウィリアム・モリスの話(2007.8月15日)で出てきていた絵柄と同じ作業場の展示が。
何十mと作るのにどれだけ時間がかかっていたのか...
予約をすると体験できるようです。型押し染めの版木がたくさん積まれていました。
面白いものも展示していました。
ドレスの型紙の型入れ図。
スソにデザインがあるドレスを作るときや、大胆な柄の生地を使う時の参考図。この時代からやっぱりあったんですね。
やはり人気だったのはペイズリー柄だったようです、ペイズリーの部屋がありました。
2階は、工業の発達とともに、染色も機械化され、大量生産できるようになったのと、染料についても自然染料から、化学薬品を使うことによっていろんな色を使えるようになっています。
この年代の凄まじい進歩。1階から2階への時間の流れが不思議な感覚でした。
ミュージアムショップは大人気でした。朝並んでいた人はここを目的に来ていたようです。ハンカチからシルクスカーフ、どれも可愛いデザインで、プレゼントに最適です。
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ラッキーなことに、たまたまアンティークキルト展をしていました。
どれも大きいタピがたくさん飾られているのに、誰もいない。
ゆっくり貸切状態で見れてよかったです。
1800年代のタピなど、普段日本で見ることができないものばかりだと思います。
ブティのスカートや、今や貴重なトワルドジュイなどの生地を使ったタピ、寝具。
最後に、壁一面にアンデルセンの「えんどう豆の上に眠ったお姫様」の絵が...
今年の秋冬柄の名前の話(2007.7月22日)をしていた時に、プリンセス・ホリーの名前について書いていましたので、タイミングよく布団について展示が。
(最近、たまたま刺しゅう雑誌を見ていたら、ラプンツェルの刺しゅうが載っていたので並べてみました)
この時代、布団がとっても貴重だった...羽毛なんて貴重すぎ!綿の他にもみ殻や縄の刻んだものや、最近ではラテックスからエアーの布団まで、ここでも技術の発達が。
お姫様はいい布団で寝ていたという話ですね。
ミュールーズはここしか見ていませんが、この地区にはDMCの赤レンガの工場もあったようです。
帰りの電車からそんな建物が見えたのは...
ちょっとその前に...
博物館を出て駅に向かって歩いていたらアクシデント!!
riekoさんが足を捻挫したようです。
これからの旅は...大丈夫??
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