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リバティプリントは、アーサー・リバティ氏が自社プリントを作るようになった1880年代以降すべてのプリントに名前がつけられております。
それはどこのプリント会社でもされていることで、それだけプリントを作ることは我が子を世に送り出すのと同じことなんでしょうね。
毎年2シーズン 春と秋の見本帳が送られてきますが、プリントの名前からいろいろイメージをふくらますのも新柄を見る楽しみのひとつです。
見本帳の布は9cm×12cmと小さく、135cm巾になった時のイメージはとても難しいのですが、リバティプリントには本来の柄プラス全体の流れで縦じまにに見えたり、斜めに流れたり、なみのように大きくうねったりのオマケの楽しみがあります。洋服を作るときはこれがとても大事になります。
大人気のカペルもバイヤスラインがとてもキレイでスレンダーなワンピースを作ると15号の私(rieko)も少しは細く(!?)見える気がします。
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リバティプリントの代表といえば、かつてはIanthe(アイアンシー)とPeacock Feather(ピーコックフェザー)ですが、
アイアンシーは昔の女性の名前、ギリシャ神話の中に出てくる美少女の名前イアンテから
ピーコックフェザーはサブネームで本名ヘラで、ギリシャ神話の母性と貞節を司る女神でその聖鳥が孔雀からの由来の意味です。
昔、京都府立大の英文科の先生に輸入定番の名前を見てもらったのですが、先生ですらとても興味深いとおっしゃっていました。
さて今年の秋柄、リバティらしい小花より少し離れた柄が大好きな私。いつもこれ!と思い入れて輸入を発注すると、国産で人気がなく、国産では生産されない柄が数点...私って偏った趣味...?
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今年はトランテアンの発注の中ではAW07-i017A、BとAW07-i020A、B、Cは残念ながら国産生産無し。
27年間の経験から、鳥や蝶、トンボなどの昆虫柄、菊の花、人物などが描かれてるもの...敬遠される方が多いようです。抽象柄もあまり...やはりリバティプリント=花柄か、ペイズリーもしくはモリスなのかしら。
今年の秋柄の名前で興味深いものを少しPick Up(画像左からAW07-i004~)
AW07-i004 Giverny(ジベルニー)
画家モネのアトリエのあるパリ郊外の地 ジベルニー
モネ=睡蓮
AW07-i007 Dittany(ディタニー)
ギリシャのクレタ島でとれるハーブの一種。日本名 花はっか
別名「愛のハーブ」と言われ、クレタの若者がディクテ山の岩山に生えるハーブを恋人のために危険を冒して採りに行った伝説に由来。白雪姫の迷い込んだ森のイメージもしますが??
AW07-i020 Princess Holly(プリンセスホリー)
これが調べても不明なんです。Hollyは西洋ヒイラギということは眠れる森の美女??
AW07-i010 Rapunzel(ラプンツェル)
グリム童話に出てくる女の子
AW07-i014 Wonder Land(ワンダーランド)
これはもう不思議の国のアリスでしょうか...
大柄でワンピッチ 60cmです。
AW07-i019 Gretel(グレーテル)
グリム童話のヘンゼルとグレーテル。男の子、女の子どっちだったっけ??
AW07-i015 Hermione(ハーマイオニー 英)
ギリシャ神話にでてくるスパルタの王妃ヘルミオネの英語読み
ちなみにハリー・ポッターにでてくる女の子もハーマイオニーさん。お姫様=馬車??シンデレラではないのかなぁ...
2007年秋冬限定柄タナローン国産が入荷いたしました。
追記7月25日
トランテアン便りをご覧いただいたお客様とのお話
プリンセスホリーは「お姫様とえんどうまめ」というお話かな...お客様は、このえんどうまめがヒイラギ版だったのを聞いたことあるかなって。
そう言われると、ベットにマットレスを何十枚も重ねている様子に見えますね。
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