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クルニュー中世美術館は有名な「一角獣をつれた貴婦人」の6枚のタピストリーが展示しています。
フラッシュなしでカメラOKですが、部屋の中は暗く、きれいに写せません。それでも微かに分かります??
6枚のタピスリーは鮮やかなブルーの服と対照的な深紅の地に花々と貴婦人と横に侍女が加わり,常にライオンと一角獣が紋章を持って描かれています。
貴婦人に関わるそれらの事柄が人間の五感を象徴していると考えられています。
味覚 貴婦人が,侍女が持つ皿からドラジェをを取っています。
聴覚 貴婦人が,トルコ絨毯のかかつたテーブルの上に置かれたオルガンを弾いています。
視覚 従順的な態度で,一角獣が貴婦人の上に前足をのせて立ち,彼女の持つ鏡の中に映る自分自身を覗き込んでいます。
嗅覚 貴婦人が花冠を編んでいます。
触覚 貴婦人が,片方の手に旗を持ち,もう一方の手で一角獣の角に触れています。
最後の1枚は長い間、解釈がいろいろあったようです。今でもはっきり分からないようですが、宗教的な話ではないようです。ブルーの服はマリア像と決まっているようですが。
貴婦人が”A MON SEUL DESIR(私の唯一の望み)と書かれた天幕の前に立っています。
自由なのか希望なのか、第六感を表しているのか分かりませんでしたが、これが500年以上前に作られて、キレイに残っていることがスゴイ!!
展示室に入った時に、小さな子供が一生懸命タピストリーをみていました。お勉強中?静かに眺めている姿が印象的でした。
その横で見守るママの姿は、いかにもマダム!!
このたたずまいが絵になるフランス人...うらやましい。
この有名なタピストリー以外にも所狭しとタピストリーが展示されています。ステンドグラスを展示している部屋に入ると、色鮮やかに眩しいぐらいです。細かい装飾品、生活用具?などがたくさん展示しています。
ミュージアムショップ内では、この一角獣をつれた貴婦人の刺しゅうキットが売っています。メガネケースの小さな小物からタピストリーまで。チャレンジしたい人にはオススメのショップです。
その他に、ゴブラン織りのクッションやポーチなども売っています。美術館の近くには、この絵を使ったバックや小物などを扱っている専門ショップもありました。残念ながら休みだったので、店内の様子はわかりません。
美術館のあと、近くの有名な中華店に夕食を食べに行きました。日本語のメニューあり...漢字が並んでいると分かりやすいですよね。
野菜炒めにホッとします。フランスに来てから生野菜しか食べてなかったので。
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続いて、オルセー美術館も。
ここは、終着駅だった建物を美術館にしたそうです。造りは、ストラスブールに行く「東駅」と一緒です。
ホームだったところにロダンの考える人が真ん中に、その奥には細工の細かい時計があります。駅だったので、時計は必需品ですね。
ルーブル美術館より、美術の授業でならった絵画がたくさん出てきて楽しめます。
モネの日傘をさす女、ルノワールのムーラン・ド・ラ・ギャレット、ミレーの落穂拾いなどなど。
「あぁ~この絵はゴッホ♪」なんて、それもたくさん飾っていてまたまた写真OK。自画像と一緒に写真におさまります。
一番印象的だったのが、最上階のカフェ。
大きな時計の裏側に位置し、これを眺めながらお茶できます。
オルセーのシンボルのような大きな時計が目の前に。天気もよかったので、枠がキレイに浮かび上がっています。
そこから半階あがれば、屋上にでます。
ここからのセーヌ川の眺めはオススメです。対岸のルーブル美術館の大きさに圧倒したり、チュイルリー公園の緑が鮮やか。モンマルトルの丘のサクレ・クール聖堂がキレイに見えます。
フランスの美術館にいくつか行って思いましたが、美術館のカフェがお洒落なんです。
日本の美術館って軽食が食べれる場所...みたいなイメージがしますが、(東京の新国立は別ですね)美術館ならではのカフェがあればもっと身近に芸術が感じられるかも。
京都も美術館や博物館の建物はスゴイんですが...日本的な気がしないんです。私がフランスに行くように、フランス人も日本に来てくれているのに、日本の文化を紹介できないのは残念です。着物の展示や町家の造りがあってもいいのになぁ。
アルザスの民族博物館に行ってますます思いました。
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最後にパリの東駅で出会ったマダムが自作のバックを持っていたので、写真を撮らしていただきました。
リネンと花柄の生地を組み合わせて...マダムのような優しいバックでした。
手芸のお店をいろいろ見て回ったりしましたが、どこも店内は賑わっていて手作りする人が多いのかと思っていましたが、手作りのものを持っている人にはなかなか出会わなかったので、思わず声をかけました。
日本はパッチワークが盛んなんでしょ?と日本のことをよくご存知でした。
長々とパリ、アルザス地方の旅を読んでいただき、ありがとうございました。9月にパリに行ったのに、もう寒い季節になりました。もうすぐリバティの春夏柄が出ますね!あたたかい季節が待ちどおしいです。
また機会があれば... yu-ka
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