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5、6年前のことです。
ピアノを教えている友達のそのまた先生にお会いした時のことです。
シルエットとフレアーがとてもきれいな白いスカートが歩くたびにユラユラ揺れて私より年上にもかかわらず、日本人離れした背の高さと姿勢の良さがそのスカートを一層引き立てて、近くで見てそれが手編みのスカートにびっくり。
早速作り方を教わって作ってみました。その後、トランテアンの周りではブルガリアスカートと名前がつき、多くの方におしゃれを楽しんでいただいています。
大先生が若い頃(40年ぐらい前?)ブルガリアに留学していた当時、ホストママに習ったことから名前をいただきました。
作り方はとても簡単!! 先生はひとこと。
中細毛糸、4号輪針で140目ゆるめの作り目をし、1段目は一目ゴム編み、2段目以降裏目の両側でかけ目をして、二目ゴム編み、三目ゴム編み、四目ゴム編み、最後はかぎ針でふせ止め。
1段目は3cmほど折り返して、ゴムを通して2段目以下アイロンをかけておしまい!
段の長さは自分の好きなように。ブルガリアでは太い人も細い人も140目よ!
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その後、何枚か編んでみて私なりに工夫をした点
*1段目はすその重みにひっぱられて伸びるので、細い針でしっかり編む。(2本取りで1段目を編む人もいます)
*140目は7~9号サイズの人で、13号の私は160目ぐらい必要
*編み始めは別糸で作り目をして1段目から編み、最後に作り目をほどきメリヤス編みでゴム通しを5~6cm編み、ゆるく止めてゴムを通す
*日本製の中細糸と外国の中細糸では弱冠太さが違うので、日本製の中細なら3号針のほうがいいかも
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京都も冬は底冷えがきつく、足元からしんしんと冷えます。
なんとなく、ブルガリアも冬は寒いのかなぁ...
このスカートを編んでいると行ったことのないブルガリアのことを思います。
黒地にカラフルな花模様のウールのスカーフと白い大きなパフスリーブのブラウス、たっぷりのスカート。
スカーフの花柄とおそろいの刺しゅうのエプロン、あのスカートの下にはニットのスカートをはけば、暖かそう。
布で作ったフレアースカートとは違うなんともいえないフレアーの動きがとても素敵なスカートです。
中細毛糸 400gぐらい必要です。(丈70cm)
もう一度、”ゴム編みの4段ティアードスカート”の作り方
1 別糸で140目くさり編みの作り目
2 作り目をひろって輪にし、1段目を一目ゴム編みで編む 140目(サンプルは12cm)
3 裏目の両脇でかけ目をし、2段目は二目ゴム編み 280目 (15cm)
4 裏目の両脇でかけ目をし、3段目は三目ゴム編み 420目 (19cm)
5 裏目の両脇でかけ目をし、4段目は四段目ゴム編み 560目 (24cm)
6 6号ぐらいのかぎ針でゆるめにふせ止め。
7 1の別くさりをほどきながら輪針に140目ひろい、メリヤス編みでウエストゴム通しを編む (ゴム巾の倍の幅)
8 ゆるくふせ止めし、折り返してゆるくまつる(ヒップが入る寸法は必要)
9 ゴムを通す
10 2段目から4段目をしっかりアイロンをかけて出来上がり。
スソの1cmほどを別糸で編んでトリミングしたり、マルチカラーでカラフルにしたり、スソにレース編みを入れたり、テープを縫い付けたり...
いろんなアイデアでオリジナルスカートが出来そうですね。
by rieko
追記
多くのご質問メール等をいただき、ありがとうございます。
「輪針」でひたすらグルグルと編んでください。脇とじなどはありません。
写真はイエーガーメリノ4PLYを使用しておりますが、中細であればどこのメーカーでも大きな違いはないと思います。
押入れやお友達の押入れに中細毛糸が眠っていませんか?
大先生のスカートはお弟子さんから差し入れのベビー毛糸で作っておられました。毛糸を扱っていてこんなことを言うのは...
編まれた方は出来上がった画像をぜひぜひお送りください。
2月4日 rieko
輪針の長さですが、ウエスト部分は60cm、半分より下は80cmを使うのが、ベターです。
スソ部分を編んでいくと、目がたくさんになってくるので、60cmで全部編むのは万が一目が外れた時など、大変かと思います。
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