紅茶染 2007.01.23 |
リバティプリント大好きな私でも時々自分で使うものを作る時は、もう少しトーンのおさえた地色がほしい時があります。ずっーと前にタナローンの無地の赤をパイピングに使う時、その赤を落ち着いた色にしたくて、初めて紅茶染めに挑戦しました。染色のことはまったく解らずいろいろ本屋さんをまわっても美術大学生向けのものがほとんどで、化学物質の名前が並びやたら難しく書いてあり、その時はあきらめてとりあえず紅茶液の中に一晩つけただけで使用しました。その後、子供の夏休みの題材の本を探している時、見つけた本が画像2の本です。小学生向けの草木染の本で「かがくのとも」1985年に出版されています。古代より植物染はされていたので、家庭でもカンタンに出来る方法がいっぱい載っていて、とりあえず何の葉でも染められそうです。私の場合はリバティプリントのイメージを損なわない(ちょっとセピア色に)程度にトーンをおさえるだけなので、紅茶、緑茶、コーヒーぐらいで充分です。
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一番カンタンな紅茶染(110cm巾タナローン3m分)
☆用意するもの☆
大きいなべ(今回は直径25cm高さ25cm)なるべく大きい方がむらなく染めるのが楽です。
紅茶の葉(ティースプーン軽山20杯)古くても、フレーバーティでも何でもよい
ミョウバン液 15gのミョウバンをカップ半分のお湯で溶かし、3Lの水で薄めました
☆染め方☆
(1)染める布をよく水洗いし、表面加工をとり、干す
(2)紅茶液を作る
なべに水を8分目と紅茶の葉を入れ煮たたせてから15分~20分煮ます
(3)葉をこして、紅茶液だけにします(葉が残っていると染めムラの原因になります)
(4)紅茶液に布をひたし火にかけ布を動かして染めムラにならないように20分煮染めします
(5) (4)から引き上げ軽くしぼり、ミョウバン液に30分位ひたしてばいせんします(このばいせんが色止めになります)
(6)水洗いをします。色が出なくなるまで繰り返します
乾くと薄くなるので、もう一度紅茶液で20分煮染めすると濃くなります(今回は1回だけ)
(7)乾かす(本には日なたで乾かすと書いてあります)今回は曇りでした
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煮染めの前に
草木染は動物性の絹や毛の方がよく染まるそうです。木綿を染める時はいったん牛乳を2倍に薄めた液によくひたし、乾かしてから染める(この場合、水洗いは必要なし)ウェアなどに染める場合で今回はしてません。
ばいせん(色の吸収や発色をよくする)いわゆる色止め
ミョウバンが一番手に入りやすいのですが、鉄や酢、銅なども使われます。私は鉄ばいせんの色合いが好きなので、(よりダークに染まります)ご飯を炊く時の鉄たまご(鉄で出来ていて、白米と一緒に炊くと鉄分がとれる)を酢で煮て普通のポリバケツ1杯の水にスプーン2杯の鉄酢を使いますが、古くぎでもOKです。
銅は経験ありませんが...銅片を鉄と同じようにする(10円玉ではバチがあたりそうかしら)食用の酢を薄めただけでもばいせん効果は充分です。それぞれに出来上がりの色は違います。手芸に使うなら酢でOKです。
画像3が染め上がりです。
石畳のイメージのキルトを作りたいので、小さなつたの葉のAW06-010Bを使いました。先日テレビで、粉末ジュースのもとで毛糸を染めていました。とてもキレイな色でカンタンに染まっていたので、それも試してみてもいいかなぁと思いました。
実を言うと今まで分量など全て適当に、出来たとこ勝負でムラも味のうちと思い染めていました。がトランテアン便りに書くために数量を計りながら染めました。気温、湿度になどでも染め上がりが違うそうです。(これがいわゆる毛糸でいうロットです)プロでも同じ色に染めるのは難しいとか。
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