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ひまわり[Sunflower]1877~78年?
モリスのデザインは、ほとんどが後年きちんとした検証がなされデザイン発表、登録の年代のみならず月日まではっきりしているのに、このサンフラワーはどうやら確定していないようです。
モリスにしてはとてもシンプルで単色のパターンですが、それまでのものが自分の意に反して(労働者の家庭にこそ芸術をの心意気)あまりにも高価になりすぎたため、サンフラワーは比較的安い価格に設定されていました。それにくわえてモリス特有の背景のプリントや複雑にからみあった植物がなく簡単に室内装飾用織物や手織カーペットなどに使えるよう考えてあったのかもしれません。これ以降モノトーンのデザインが多く発表されるようになります。しかし安価に抑えたはずのデザインもすぐに地に金箔が使われ6倍もの値がつけられた同デザインの壁紙を作っているので、ちょっと...デザイナーの血が...
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今年の輸入コーディロイのSCi-002がモリスサンフラワーですが、この画像は数年前のバルーナウールです。もちろんリバティ社が譲り受けたデザインのひとつです。
モリスのデザインの名前のつけ方の特徴に脇役の名前を使用することが多いらしく、菊、ぶどう、チューリップなどと同じ大きさで表現されています。余談ですが、大正5年 芥川龍之介の卒論(東京帝国大学英文科)のテーマが「若きモリス」だそうです。
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以前に発売されてるリバティプリントのひまわり柄を選んでみました。SS05-i003は人気があり、すぐ完売しましたが、ブルーのひまわりの柄もちょっと大胆かなと思いましたが、いつの間にか完売しました。
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