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編み物は冬だけの手芸ではないのですが、やっぱりこの季節になるとパッチワークは横において、毛糸に手が伸びてしまいます。
針でチクチクするより先にカギ針を持ってあや取りの糸を編んだのが私(rieko)の手芸のはじまりでした。
もう50年も前のことです。小さい頃、まだ物のあまりない時に母が若い頃の自分のセーターをほどいて「戦争中の糸はスフが混じっていてあまりよくないわね」と言いながら妹と私のベストを編んでくれました。
小さくなったり、ひじが薄くなったセーターをほどいてかせにし、洗ってまた編めるように毛糸玉を作るのが冬支度のはじまりだった時期は意外と長く続いたように思います。
残り糸をもらえるのがうれしくて、人形の服やマフラー、、、だんだん腕があがります。もう小学生のときには雨や雪の日は教室でみんなで教えっこして手袋を編んでいました。宿題もそっちのけで編み物ばかり。
ラーメン状の毛糸が火鉢にかけられた毛糸ゆのし器からまっすぐになって出てくるのを飽きもせずにながめていました。
今でも古い糸の再生が大好きでお店にはいっぱい毛糸があるのに“編んではほどく”のを楽しんでいます。
本当に編み物はすごいと思います。一本の糸から作品が生まれ、またほどけば糸にもどる。こんな大発明を誰が考えだしたのでしょうか。
画像 左は形見わけされた祖母の本棚にあった昭和7年の手編みの本から。
画像 右上はトランテアンオーナーの趣味の1つ、陶器で作ったやかんの口に差し込むお手製のゆのし器。中まで釉薬がかかっていてスムーズに毛糸が出てきます。
画像 右下はたぶん、現在でも発売されているゆのし器だと思います。これもやかんの口に連結させて使います。
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映画「めがね」のマフラーのkitのキッドファインモヘアは編み返しのベストパートナーです。開店当時はスーパーモヘア。
今は品質もよりUPして当店の取扱も28年目です。
25gで225mもあり、細い割にはとても丈夫。私も学生の頃、既製の着古してデザインが古くなったセーターをほどいて毛糸屋さんのワゴンセールのスーパーモヘアを利用して2本取りでよくセーターをあみました。
軽くてあたたかく、とても編み直しとは思えない出来映えになります。
最近、昔のお祝いのベビー毛糸(開店当時はまだ、出産祝いに毛糸を贈る方が多かった)をお持ちになり、何かにならないかしらと、相談にこられる方が目立ちます。
そんな時には一番のおすすめ毛糸です。色数も豊富なので同系色、反対色などベビー毛糸も大人の糸に変身します。編み針も2~4号太いので編んでもOKです。
画像 左上はROWAN4PLYで編んだゲージ、
下はモヘアを足して編みました。
画像 右上白いレイシーケープ 3PLYとモヘアの二本取り。
ピンクは 一本取りかぎ針で方眼に編んだストール。(2玉使用)カーディガン一枚分のあたたかさ。たためば小さくなります。
右下 二本取りかぎ針編みのカーディガンとおそろいの帽子。
カーディガン150g
下の白い編地はPUPPYのクイーンアニー(並太)6号メリアス編み。パープルはモヘアを一本プラス。12号で編みました。ベビーのケープです。
どれも材料はご用意できます。
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それと、手芸とはまったく関係ない私事ですが、
昨日12月2日riekoは大阪城ホールでの“一万人の第九”に参加してきました。
今年は一万人の第九も25周年。25年前からずーっと参加したいと思っていてやっと夢がかないました。
ひとりでの参加にもかかわらず、本番の席のまわりの方々はとても親切で女性ならではの手とり足とりアドバイスを朝の8時45分~17時30分までの長い一日でした。
司会は小倉智昭さん。指揮は佐渡裕さん。ゲストは中島美嘉さん。25回記念序曲「Orbis」作曲久石譲さん。
今朝のテレビで小倉さんが「今までで一番すばらしかった」と話しておられ、はじめてだった私は映像をみて改めて感動です。
第1回から第16回を指揮された山本直純さんのメドレーも演奏されました。私が「大きいことはいいことだ~~~♪」をうたっているとyukaもnonoも知らない… 流れた時間の大きさを感じます。
最後のリハーサルが終わっても一万人があわない部分があって合唱指導の方の練習がぎりぎりまで。でも本番の力はすごい!完璧でした。 画像は大阪城ホールのライトアップされた入り口です。
トランテアンWEB担当のパピーウォーカー一家に新しい家族が増えました。まだまだおちびの“その”ちゃん。
ピュアリーは上手に遊んであげてました。
イギリスに行くと I want to do というノートをよく見かけます。実現できるかどうかは問題ではなく、やりたいことを書いていくノートです。
今年もあとわずか。来年はそんなノートをつくってみようと思いました。
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