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お店に来てくださるお客様から「いちばん好きな柄はどれですか??」とよく聞かれます。
いちばん…うーん……無理!ベスト3やベスト10で聞かれても。無理です。と答えるのですが、、、
「好きな柄」でしたらいくつも出てきます。
アイアンシィ・ピーコックフェザー・ストロベリーシーフ・
ホープ・ロザリンド・バーナム・グレンジェイド・
ウィルトシャー・チャイブ・ボートン・コルデリア・
カペル・フィールドフラワー・ストラスモア・ポプリ…などなどこの中から順番をつけるなんて無理!ムリ!です。
リバティプリントの代表のように伝わっている小花柄は服として使うにはとても苦手で、それに全然似合わない。
子供のときから母の手づくりの服を着せられて、
それも「riekoは花柄はダメ。柄だったらストライプか水玉それにチェック。ね」と、言われ続けてこの年までくると
“花柄は似合わない”がDNAにまでしみこんでいる気がします。
それでもリバティプリント大好きなので、毎年ワンピースを作りますが、やっぱりペイズリー等を選んでしまいます。
お客様には「ご自分で作られるならたまには違う柄に冒険なさっては…」などといえるのに、自分のこととなるとなかなかです。
画像1 左 90cm幅の生地 右 06年春夏の柄です。
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画像2 house of libertyより
お店をはじめてずーっと大好きで今度はこの柄で服を作ろうと思っていていつの間にか定番から外れてしまい夢に終わった柄がダンテです。
ダンテは2006年springにも再登場してますが、
好きなグレー系が即完売してしまい、私の服を作る間はありませんでした。(きれいな色も似合わない私…)
リバティプリントでは“ダンテ”と名づけられていますが、この鳥の模様は一般的にアジアンフェザンツ(高麗キジ)と呼ばれ、ブルーウィロー(柳模様)と並ぶ英国の代表柄です。
特に陶器の柄としてイギリスではおなじみなので、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。
18世紀に中国との交流から、異国趣味が好まれるようになって生まれた柄です。
布に表現されたキジの模様はフランスがずっと早くイギリスではやはり、ヴィクトリア朝19世紀の中ごろで大きく広まりました。
リバティ社では1900年代の始めにはもう発表されています。資料をみると原画にはDANTE ではなく INDIAN
になっています。
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14~5年前にハロッズの冬のセールでこのブラックパターンのカップ&ソーサーを見つけたときは、エコノミーの重量制限のことなどぶっとびました。
(大事に手荷物で持ち帰りましたが。)
左・バーレイ社の方は1851年創業でずっとアジアンフェザンツを作り続けている唯一のメーカーと言うことを聞いています。
有名メーカーの磁器セットを使われてもこの陶器のぬくもりが好きでお客様用にと代々受け継いでいく方が多いです。
他にもピンクのバージョンもあります。
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