●16.04.11 トリュフポーチ作り方
●16.03.10 テトラポーチ作り方
●16.02.05 Baktus Scarf 編み図
●15.11.23 2目ゴム編みソックス 応用編~スニーカーソックス
●15.04.11 ベーシックノーカラーノースリーブブラウス型紙の応用ワンピース
●15.04.11 1.3mで作る ヨークギャザースカート(フリーパターン)
●14.09.20 シルクのボックスブラウス(フリーパターン)
●14.03.05 手編みのメンズベストが完成
●14.01.22 手編みのメンズベストに挑戦
●12.04.20 クッションの仕立て方~片開きのファスナーつけ~
●12.04.07 台形ヨークセーター(とじ、接ぎなし)
●12.02.21 はぎ とじのないヨークカーディガン(青山カーディガン)フリーパターン
●12.02.15 スカーフ・ハンカチの手巻きふち縫い(よりぐけ縫い)
●12.01.14 2012年春夏柄 ピンワーク
●11.11.28 今年も行ってきました!
●11.11.26 本日開店 トランテアン移動手芸店
●11.11.24 トランテアン移動手芸店 
●11.11.08 裾フリルのギャザースカート(フリーパターン)
●11.10.21 リボンギャザースカート(フリーパターン)
●11.10.18 オリジナルパターン ~ジャージアレンジ編 2~
●11.09.16 オリジナルパターン ~Tシャツ編~
●11.07.23 windワンピース 3
●11.07.18 windワンピース 2
●11.07.14 windワンピース 1
●11.05.13 お客様作品集9
●11.04.14 マットラミネートでつくるトートバッグ(フリーパターン)
●11.02.10 いよいよ明日から アンスピラシオンにて
●11.02.08 お洋服セミオーダー会 販売商品について
●11.02.07 お洋服セミオーダー会 準備中
●11.01.15 SS2011 ピンワーク1
●10.12.14 Creations SAVOIR-FAIRE
●10.11.05 社員旅行 3 +おまけ
●10.11.08 社員旅行 2
●10.11.02 社員旅行
●10.10.11 パリ最終日記4
●10.09.30 サイズ自由のブックカバー
●10.09.02 ロンドンからパリ3 移動日
●10.08.24 LIBERTY FABRIC2010 秋冬コレクション ピンワーク
●10.08.10 ロンドンパリ日記 2
●10.07.24 135cm幅 1mで作るロングキャミソール(フリーパターン)
●10.06.16 V&A Quilts1700-2010  ロンドンパリ日記
●10.03.15 2010移動手芸店
●10.01.06 テキスタイル ルネッサンス LIBERTY FABRIC2010SS 
●09.12.25 お客様作品集8 
●09.11.06 パリ・モンサンミッシェル
●09.10.15 手作りマスク
●09.09.24 リバティプリント 輸入ミニカットクロスで作るスカート 東欧編(フリーパターン)
●09.09.03 大地の芸術祭
●09.08.21 ミラー刺しゅう 
●09.08.07 ラミネート加工縫い方 (ビニールコーティング)
●09.08.01 お客様作品集7
●09.07.23 LIBERTY FABRIC 2009 秋冬コレクション ピンワーク
●09.07.04 LIBERTY FABRIC 2009 秋冬コレクション Part2
●09.07.02 LIBERTY FABRIC 2009 秋冬コレクション
●09.06.17 移動手芸店 初夏 まだまだ開催中!
●09.06.08 移動手芸店 初夏 到着
●09.06.03 2009年 初夏 移動手芸店 準備中
●09.05.26 ウィリアムモリス レッドハウス
●09.05.09 2009年日本ホビーショウ 
●09.03.24 編み針ケース 作り方
●09.03.18 少女の友・ お客様作品集6
●09.02.28 カンタン布コサージュ
●09.02.18 試作中...
●09.01.20 LIBERTY FABRIC 2009年 春夏柄 2
●08.12.27 2009年春夏柄 仕事納め
●08.12.17 X’masオーナメント
●08.12.13 ドミノ編み
●08.12.06 DMC コットンパール8番 刺しゅう糸
●08.11.29 作品展 第3弾
●08.11.22 作品展 第2弾
●08.11.18 手芸同好会 作品展 常寂光寺ギャラリーにて
●08.11.03 お客様の作品集5
●08.10.28 移動手芸店 東京滞在紀
●08.10.27 トランテアン 移動手芸店 開店
●08.10.23 移動手芸店 ただいま準備中・・・完了
●08.10.22 再び 移動手芸店まだまだ準備中...
●08.10.21 続々 移動手芸店ただいま準備中...
●08.10.20 続 移動手芸店ただいま準備中・・・
●08.10.16 移動手芸店 ただいま準備中・・・
●08.10.09 UK日記 アジサイのV&A
●08.10.06 UK 日記 エジンバラの毛糸屋さん
●08.09.30 UK日記 グラスゴー CRマッキントッシュ
●08.09.04 UK日記 ロキャロン社 タータンチェック
●08.08.20 UK日記 エンジェル~エディンバラ
●08.08.12 夏の手仕事 布さき編み(フリーパターン)
●08.08.02 UK日記 便利なオイスターカード
●08.07.18 08年秋冬柄 
●08.07.01 夏のインテリアLIBERTY FABRIC
●08.06.18 ヨーヨーキルト yo-yo-Quilt その2
●08.05.31 ヨーヨーキルト yo-yo-Quilt その1
●08.05.23 ヨット柄 Deben
●08.05.15 パリ・ジュネーブ旅日記 7ジュネーブの手芸屋さん
●08.05.06 パリ・ジュネーブ旅日記 6 ル・コルビュジエの「小さな家」と「クラルテの集合住宅」
●08.04.30 パリ・ジュネーブ旅日記 5.世界都市 ジュネーブ
●08.04.23 パリ・ジュネーブ旅日記 4.ヴァンブの蚤の市、ボタン
●08.04.19 パリ・ジュネーブ旅日記 3.ポンピドゥーセンター、レストラン
●08.04.11 パリ・ジュネーブ旅日記 2.オペラ座バレエ「カリギュラ」
●08.04.07 パリ・ジュネーブ旅日記 1.のだめの音楽院、楽器博物館
●08.03.31 スプリング 簡単ソーイング
●08.03.17 お客様の作品集3
●08.02.20 手作りネクタイ
●08.02.09 雪の土曜日
●08.02.02 ブルガリアの手編みスカート
●08.01.23 京都 高麗美術館 /ユキパリスコレクション
●08.01.12 続・ LIBERTY FABRIC 2008年春夏柄
●08.01.10 LIBERTY FABRIC 2008年春夏柄
●08.01.08 手編みのくつ下
●07.12.28 BEST10 ~print of the year~
●07.12.20 手編みの帽子
●07.12.12 クルニュー美術館&オルセー美術館
●07.12.03 毛糸ゆのし器
●07.11.27 絵本の街~コルマール~
●07.11.21 お客様の作品集2
●07.11.17 染色博物館~ミュールーズ~
●07.11.14 韓国の伝統手芸
●07.11.07 おとぎの国~ストラスブール~
●07.11.04 カラーコーディネート
●07.10.27 あなたはネコ派?イヌ派?
●07.10.22 メゾン・リバティ 
●07.10.08 オ ピエ ドゥ コション~パリ~
●07.10.04 プルミエール・ビジョン~パリ~
●07.09.23 リバティプリントの名前“ダンテ”
●07.09.14 コーデュロイでスカート作り♪
●07.09.05 手作りウエディングドレス2 ~追記~
●07.08.31 手作りウエディングドレス
●07.08.28 ダブルウェディングリング
●07.08.15 ウィリアムモリスとリバティプリント(6)ローデン
●07.08.08 リバティプリントで夏を...
●07.07.22 リバティプリントの名前 秋冬
●07.07.08 ティアードスカート 色あわせ
●07.07.01 リバティの本 お客様作品集1
●07.06.11 オペラ「ミカド」とリバティ
●07.05.23 袈裟・糞掃衣(ふんぞうえ)
●07.05.13 日本ホビーショー07
●07.05.02 DMCクロスステッチ
●07.04.22 ウィリアムモリスとリバティプリント (5)アフリカンマリーゴールド
●07.04.12 バースディパターン 花祭り 浄住寺  ご近所紹介(5)
●07.04.06 スタッフのユニフォーム~タナローン・ティアードスカート~
●07.04.01 エイプリルフール Poissond’Avirl
●07.03.25 ロンドン&パリ日記(番外編)~おみやげ~ファッジ・フェーブ・ことりのオデットなどなど、、 nono
●07.03.16 ロンドン&パリ日記(9)~帰路・シャルルドゴール→スキポール→関空・~ nono
●07.03.01 ロンドン&パリ日記(8)~ボン・マルシェ ウルトラモッド パリの手芸屋~ nono
●07.02.22 ロンドン&パリ日記(7)~クリニャンクール蚤の市 アンティークレース・ドロンワーク~ nono
●07.02.21 雅姫さんのリバティ ホビーラホビーレのリバティ
●07.02.20 ロンドン&パリ日記(6)~ポートベロー蚤の市 薩摩ボタン~ nono
●07.02.15 ロンドン&パリ日記(5)~リバティ百貨店・ティールーム~ nono
●07.02.09 ロンドン&パリ日記(4)~Savile Row フィッシュアンドチップス~ nono
●07.02.07 ウェッジウッドブルー 色の名前
●07.02.03 ロンドン&パリ日記(3)~リバティロンドン~ nono
●07.01.31 パッチワークスカートの作り方(2)
●07.01.31 パッチワークスカートの作り方
●07.01.27 ロンドン&パリ日記(2)~English breakfast マーマイト~ nono
●07.01.23 紅茶染
●07.01.20 ロンドン&パリ日記(1)~KLMの機内食~ nono
●07.01.15 パッチワーク生地セット スカート
●07.01.10 ウィリアムモリスとリバティプリント (4)
●07.01.06 5番刺繍糸 DMCパールコットン 
●07.01.01 伏見人形 丹嘉
●06.12.27 ミカドラーメン京都 -トランテアンの忘年会ー
●06.12.24 カルメル会のクリスマスクッキー
●06.12.23 スタッフのユニフォーム2パッチワークスカート
●06.12.20 続 端切袋(3)生地チップの使い方
●06.12.19 端切袋(2)生地チップの使い方
●06.12.14 イエガーとリバティ
●06.12.11 メンズパッチワーク
●06.12.08 京都・法輪寺の針供養
●06.12.05 森嘉豆腐店 トランテアンのご近所紹介 (4)
●06.11.29 ミニテディベア・ちびくまちゃんとちびうさちゃん
●06.11.22 パッチワーク生地セット 続 4つのクッション
●06.11.21 パッチワーク生地セット 4つのクッション
●06.11.17 リバティでジャパネスク
●06.11.14 コーデュロイ パッチワーク生地セット 12cm角50枚
●06.11.11 アランセーター バンダナバージョン
●06.11.07 ベツレヘムの星
●06.11.03 ノクシカタ
●06.10.30 ヴィクトリアン パッチワークキルト
●06.10.26 端切袋(1)生地チップの使い方
●06.10.22 マザーグース
●06.10.21 アフガン編み
●06.10.17 ティーコジー
●06.10.14 カフェ・アンダンテ トランテアンのご近所紹介(3)
●06.10.11 リングピローを手作りしませんか?
●06.10.08 カウチンセーター バンダナバージョン
●06.10.04 お月見 リバティプリントうさぎ柄 Oscar(オスカー)
●06.09.30 パッチワーク生地セット 100種類100枚(6×6cm)
●06.09.28 へんこのごま油(山田製油) トランテアンのご近所紹介 (2)
●06.09.25 ウィリアムモリスとリバティプリント (3)
●06.09.21 ウィリアムモリスとリバティプリント (2)
●06.09.18 中村軒 トランテアンのご近所紹介 (1)
●06.09.16 ウィリアムモリスとリバティプリント (1)
●06.09.14 アニマルプリント 動物さがし
●06.09.12 源久秀の裁ちバサミ
●06.09.10 パッチワーク生地セット 100枚(10×10cm)
●06.09.07 スタッフのユニフォーム
●06.09.05 パッチワークスカート
●06.09.04 バウハウス
●06.09.01 トランテアンの由来
●06.08.31 バンダナ犬 ピュアリィ
●06.08.30 LEADアンティーク?ミシン
●06.08.28 2006年秋冬直輸入をお待ちのお客様へ。
●06.08.16 はじめまして どんぐり柄

 ウィリアムモリスとリバティプリント (5)アフリカンマリーゴールド   2007.04.22

アーサーリバティが後年、彼の独立のきっかけとなったファーマー&ロジャースに入社したのは1862年。
それは日本が国としてヨーロッパの万国博覧会に始めて参加した年でもありました。

ケンジントンの現在、自然史博物館のある場所で開催されたのですが、ラファエル前派(英国の若き画家達によって結成された芸術革新運動の一派)の一群の絵が多数あり、アーツ&クラフツ運動に発展する彼らの仲間達の装飾芸術がこの博覧会を機に、大きく自己主張していくことになります。
そんな中にモリスの作品もあり、この博覧会以前には親しい友人達にしか見せたことのなかったものでした。

博覧会終了後、ファーマー&ロジャース社が日本の多くの展示品を買い取り、販売をまかせられたのがアーサーリバティでした。

当時リバティ氏は、公になったモリス達、若き芸術家の作品と出会い、どんなことを感じ、何を思ったでしょう。
かたやモリスは一生、生活の糧を求めての労働には一切かかわることのない裕福な経済力をもち(代々の遺産)オックスフォード大学で思う存分自分の好きな研究に没頭できる立場にあり、自分の財産のせいで、仲間はずれにならないよう常に細心の注意を払っていました。
かたやリバティ氏は、頭の良さは抜群でも地方の小さな服地商を営む父の仕事が順調な間はノッチンガムの大学の付属学校の寄宿生でしたが(その頭の良さはとび級をして大学入学資格試験を受けられるほどだったそうです)
父が経済的に困窮するようになり、学業はあきらめ、わずか16歳でロンドンに出て、ベーカーストリートの服地商に見習いとして入り、そのわずか3年後には女王陛下をはじめ皇族を顧客に持つリージェントストリートのファーマー&ロジャース社に入社し、いわゆる信じられるものは自分の感性だけという人生の真っ只中にいました。

そんな中の博覧会でしたが、その時はまさか後年自分がウィリアムモリスのデザインを買い取る立場になろうとは...

リバティ氏の気持ちをあれこれ思い巡らすのは私が凡人ゆえのことで、そんなことより将来に計り知れない希望と可能性を秘めた素晴らしい青年だったことでしょう。



1860年前後にウィリアムモリスによって書かれた油絵(画像1)スケッチ(画像2)木版画染めのアフリカンマリーゴールド(画像3左上)
リンダ・バリー著 多田稔監修 ウィリアムモリス 河出書房新社
アフリカンマリーゴールド(1876年)

染色といえば、英国よりフランス、イタリア、ドイツが先に頭に浮かびますが、実は当時英国が一歩優位にたっていました。
18世紀以降の染色業界の課題が、インディゴの青系染料を用いた上質の染色の探求でしたが、英国が他国に先んじて、「チャイナブルー」「ペンシルブルー」を発明したからです。それも今や悪名高きアニリン染めが発明されるまでのことです。

このアフリカンマリーゴールドも最初、プロシアブルーで染められました。モリスは何回も何回も試作を繰り返し、不満の種のプロシアブルーの鮮やかさを省く努力をしていました。
依頼された染色工場のスタッフは染料の桶を7日間見守り、世話を続けました。ウールやシルクの束を染めることは比較的楽にできても、現在でもブロック捺染は最高度の染色法と思われます。
モリスの要求に答えられる染色工は英国広しと言えどもたった一人だったそうです。このアフリカンマリーゴールドで青の色とインディゴ抜染そして染色工に依頼して、自分のデザインをプリントしてもらうことが、途方もなく時間と労力と氣力の無駄使いに気づいたモリスが自分の工房(マートンアビー)を持つきっかけとなり、いちご泥棒(1883年)の成功につながったと思われます。

リバティ社により過去に発売されていたアフリカンマリーゴールド(左下)と、
現在、在庫が少ししかないSE-0408品番(右)です。