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たった二泊の滞在でしたがロンドンに行ってきました。
ロンドン直行便はチェルシーフラワーショウと重なり満席と聞いていたのに、
インフルエンザの影響か直前キャンセルの為、
空席が目立ちましたが
ヒースローの入国ではマスクをつけているのは日本人のみ。
ロンドン市内はまったくなしでうそのようでした。
この時期「英国は1日の中に四季がある」の言葉通り
朝夕の冷え込みはきついのに、正午になると夏の陽気、
市内のハイドパークをはじめちいさなキーガーデンにも日光浴を楽しむ大勢の人々が。
厚地のウールジャケットの人や半袖Tシャツの人など、まったく人の目を気にしないファッションにはあらためて脱帽、
私はタナローンのワンピースにカーディガンで夜はふるえていました。
貴重な半日を使ってロンドン郊外のモリスの「レッドハウス」を見れることが出来たのが今回の収穫です。
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レッドハウスはロンドン中心よりテムズ河に沿って南東に下り、ケント州のベクスリーヒースにあります。クルマで約一時間
1859年に建てられた当時は周りを田園、果樹園に囲まれた
1軒家。まさにビクトリア時代のブルジョアのくらしです。
鉄道はすでに通っていたので駅←→館は馬車、鉄道でロンドンに出るという当時の映画にもでてくる中産階級の生活パターン。
モリスがこの地を選んだのはチョーサーの「カンタベリー物語」(中世の聖地へ向かう巡礼の旅)の舞台となったウォトリング街道があり、その歴史的魅力からといわれています。
弱冠25歳のモリスはジェーンとの新婚生活の為に
当時のアーティスト フィリップ・ウェッブ、ロセッティ、
バーンジョーンズなど総出で作ったまさにアーツアンドクラフツ魂のかたまりの建築です。
現在はナショナルトラスト管理下にあり、修復も進行中。
当時の家具を探したり寄贈されたり、各国のモリス協会からの復刻、手刺しゅうのカーテンなどもありました。
例のごとく内部撮影は禁止されているので外観のみの画像ですが、 モリスプリントやリバティプリントに出てくる植物が多く植えられていて、
詳しい方ならもっと楽しめることだと思います。
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入り口のベンチのタイル→モリス自身の手描きです
アウトドアーのボーリング場、グリーンの芝生の上どうやってプレイしていたのでしょうか・・・
モリスはこの家に5年住んでいたそうです。
二人の娘にも恵まれ人生の一番幸せな時を過ごしました。
私には太陽光が燦々とふりそそぐ明るく美しい館。
こんな庭でアフタヌーンティーやボーリング、読書(アトリエには本がいっぱいありました!)が出来たらどんなに素敵でしょうと思いますが、ジェーンには寂しい館だったようです。
現在はロンドンから鉄道で30分、閑静な住宅地に囲まれています。
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