以前 糞掃衣を作らせていただいてから (トランテアン便り 2007年5月23日) 袈裟のことが気になっていて 今回の 京都国立博物館の袈裟展は こんなに多くの歴史的袈裟が見られる めったにない 展覧会です 三十三間堂にも近く 紅葉もはじまり 観光日和りの一日 上村松園展といい 芸術の秋三昧です 京都にいても なかなかこんな機会はありません こちらは ゆったりと見ることが出来 布好きの方には 本当にお勧めです 袈裟とは インドにおいて他の宗教の修行僧と見分けるための制服のようなもので 水田の 田とあぜを表しています 現代のフレンチのシェフが一度はフランスで勉強したいのと同じく 室町時代までは 仏の道を志す人は 中国や百済で勉強するのが当たり前で 今の私たちの想像以上に大陸と交流があったこと 正倉院クラスのはとても細かく 揃った針目が 時代がすすむにつれて荒くなっているのは 袈裟を縫う仕事が生まれたのでしょうか… 生地の織りの関係かもしれません 染色 織り 縫製 と 袈裟からいろいろなことが分かって とても興味深い 展覧会でした |