ご主人様が実家に帰る度に 今度こそ 僕も連れて行ってもらえるだろうか? ずーと 待ってたんだ もう35年も経ってしまったけど 諦めなかったよ 今年のお正月 僕を持ちあげてくれた時 あまりの嬉しさに 飛び上がろうかと思ったけど そんなことしたら バラバラになるって解っていたから止めたんだ 僕をお風呂に入れてくれた時は ホント すごく気持ちよくって 生き帰った気がした だけど あちこち穴があいちゃったネ そしたら こんなにきれいな布で 飾ってくれて 大きな椅子に座らせてくれて これからは 話も出来るし なんでも聞くよ 僕も “第二の犬生” 僕なりにがんばるよ |